開咬
開咬とは
開咬とは、奥歯はしっかり噛んでいても、前歯が噛んでいない。もしくは、その逆の状態のことをいいます。一般的には前歯が噛んでいない前歯部開咬が多くなります。専門的には、オープンバイトとも呼ばれます。
開咬の原因
様々な原因が考えられますが、大きく分けると遺伝的な原因(先天的)と後から獲得されたもの(後天的)があります。前者は成長とともに骨格性に著しく進行し、後者は口呼吸や舌で歯を前に押す癖によりゆるやかに進行します。
治療をしないとどうなるの?
開咬は、前歯で食べ物がかみ切れないことや、正しい発音がしにくいといった症状が考えられます。
また、リラックスした状態でも唇が閉じられずに開いてしまう症状が伴うこともあります。口唇がひらいていると、ドライマウス(口が乾いた状態)になり、唾液分泌量の低下により抗菌作用も低下し細菌が増殖し、結果として口臭発生の原因になります。
また、厚生労働省が推進している8020運動(80歳で自分の歯が20本以上残っている)の達成者調査では、95%以上の人が、前歯がしっかりと噛み合わっている状態であったことが報告されています。
治療開始の最適な時期
混合歯列期(7歳〜12歳の歯の生え変わりの時期)であれば、非抜歯で治療出来る可能性が非常に高くなります。
治療を開始する時期が大変重要なポイントになります。気になったら、専門医を早めに受診されることをお勧めします。
よくある質問
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開咬の治療は難しいと聞きますが、その分痛みも強いのですか?
一般的な矯正と同じで、痛みには個人差があります。開咬だからといって、痛みが強いとは限りません。
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子どもの指しゃぶりの癖がなかなか治りません・・・
5歳までに止められるかがポイントとなります。また乳歯列期に開咬があっても、永久歯に生え変わる段階で自然に治っていく場合もあります。
子どもの矯正治療では、このような原因の除去と正しい成長を促す治療を行います。