上顎前突(出っ歯)
上顎前突(出っ歯)とは
上顎前突とは、上の歯が下の歯よりも前に出すぎた状態のことで、いわゆる出っ歯と呼ばれるものです。
上顎前突(出っ歯)の原因
原因は大きく分けると2種類あります。
ひとつは、指しゃぶりや舌で前歯を押す癖などが原因で前歯自体が傾いてしまうもの。
もう一つは、遺伝的な要因で、上のあご全体が前に出ている、もしくは、下のあごが上のあごより小さい状態になっている場合です。
治療しないとどうなるの?
まずは、機能上の問題があります。前歯でしっかりものが咬めず、奥歯ばかりで咬む習慣になります。口唇が閉じず常に口呼吸のため、耳鼻科疾患にかかりやすくなります。小さいお子様ですと、成長に伴い、より目立ってくることも考えられ、見た目を気にするようになります。
また、リラックスした状態でも唇が閉じられずに開いてしまう症状が伴うこともあります。口唇がひらいていると、ドライマウス(口が乾いた状態)になり、唾液の分泌量の低下により抗菌作用も低下し細菌が増殖し、結果として口臭発生の原因になります。
治療開始の最適な時期
治療方法は数種類ありますが、7歳くらいまでには専門医を受診し、開始時期を確認されることをおすすめします。子どもうちの治療を開始した方が、歯を抜かないで治療できる可能性が高くなります。
よくある質問
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出っ歯なのですが、歯を抜かずに治療出来ますか?
難しい場合もあります。上顎前突(出っ歯)の場合は非抜歯か抜歯かの両方の方法を選択できますが、それにより仕上がりの口元が大きく変わります。
抜歯、非抜歯という2つの側面から、治療後の仕上がりまでしっかりと考えてくれる歯科医院で相談することが重要です。 -
部分的な矯正でも、出っ歯を治せますか?
度合いにより、治療法が異なります。少しだけの出っ歯でしたら、部分矯正で対応出来る場合があります。歯を引っ込めるためのスペースが無く抜歯を伴う場合は、部分矯正は難しく、全体的な矯正治療が必要になってきます。