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Posted by 川端庄一郎 on 2015.06.16
初めて“お歯黒”を習った時は、給食の時間に、海苔を前歯に着けて「お歯黒やで~」と、なんともつまらん遊びをしていたもんですが、そもそも何だったっけ?と、思い調べてみました。
日本には「黒の化粧文化」ともいえる時代があり、その代表的な例が歯を黒く染めるお歯黒です。
お歯黒により既婚、未婚を見分けたと言われており、戦国時代は10歳にも満たない子にお歯黒をつけて成人と見なして政略結婚をしたり、江戸時代には女性のお歯黒が夫に対する貞節の印として、既婚女性を表すようになったとか。
なんだか嫌だな。。。
お歯黒は女性だけでなく男性もお歯黒をした時代がありました。
武士の間で心変わりしないという忠節を表し、平敦盛や豊臣秀吉もお歯黒をしたと説明されています。
そして、今から見れば美意識の判断としては争いのあるお歯黒も、歯の健康にとっては大変よかったようです。
というのも、お歯黒をつける前に歯の汚れをとらなければならない為、自然に虫歯の予防効果がありました。
また、お歯黒の成分であるタンニンは歯質タンパクを収れんさせて腐敗を防止します。
事実、昭和51年当時、お歯黒を日常的にしていた最後の人といわれた96歳になる秋田県のご婦人には虫歯がほとんどなく、50歳代の歯齢であったと伝えられています。
と、調べてみると色々出てきたのですが、今では考えられないビジュアルのお歯黒。
当時は、結構イケてたみたいなんで流行は回ると言われているこの世の中。
いつかお歯黒ブームが来るのか!
お歯黒ブームが来たら乗っちゃうんだろうな。
流行って怖いね。